2021年10月9日に第1回共同研究会を開催しました。アンケート結果のご紹介
2021年10月9日に行われた共同研究会のアンケート結果を公開します。
第1回 ふまねっと共同研究会が開催されました。
2021年10月9日に、「第1回ふまねっと共同研究会(仮称)」がオンライン形式で開催されました。研究代表者としてご助言をお願いすることになった、北海道千歳リハビリテーション大学の森満学長にご報告をお願いしました。全国から、ふまねっと運動の指導者(サポーター、インストラクター)が30人あまり参加しました。
報告1-1.
「北海道在住後期高齢者の健康維持増進のための多重タスク運動に関する前向き縦断研究」
北海道千歳リハビリテーション大学の森満学長より、2018年から2020年までの3年間にわたり、北海道内の8町(浜中町、池田町、上富良野町、比布町、様似町、士幌町、弟子屈町、由仁町)を調査地域として選定し、75歳から79歳までの8町の町民3,155人を対象に基本チェックリストを用いた追跡調査を行った結果を、以下の通りご報告いただきました。
1) 8町役場の協力の下、回答率は第1回目調査70.7%、第2回目調査89.1%、第3回目調査89.9%であった。
2) ふまねっと運動の参加率(月3回以上~年数回を含む)は、第1回目調査25.1%、第2回目調査30.3%、第3回目調査27.9%であった。
3) コロナ禍であった第3回目調査時点(2020年)でも、 ふまねっと運動が継続的に実施されていた。
4) 基本チェックリストによる評価の結果、ふまねっと運動は、日常生活関連動作の低下の防止、閉じこもりの防止、認知機能低下の防止、および、抑うつ状態の防止に、有意な効果があることが示された。
5) 特に、社会的基盤の項目(友人の家を訪ねること、家族や友人の相談にのること)を含んでいる日常生活関連動作の低下の防止については、3回の調査すべてで、男女とも、有意な効果が示された。
アンケートの集計結果はこちらから
2021.10.9【第1回共同研究会】アンケート結果
感想の一部
この度の講演内容は一度で理解は難しいと感じました。送って頂いた動画を何度か見て理解できた状態です。 今まで受けてきた研修会での教えがいろんな場面でオーバーラップし復習が必要と反省。 介護の現場にいらっしゃる方々のお話はとても心に響きました。施設でふまねっとの効果をお聞きし、介護になる前にふまねっとが地域住民に定着すると、「くい止める事が出来るのでは!」「結果、住み慣れた地域で高齢になっても暮らしていける!」そういう町にする担いての一員になりたい、と思いました。
森先生の質問者に対する対応にとても誠意が伝わり、お人柄が感じられました。
ありがとうございました。
私が初めて「ふまねっと」に出会った時に、このゆるい運動は案外頭を使うのではないか、と感じました。当時いくつか関係論文を捜して読んだり、今年配布されたワークブックでも勉強させてもらいましたが、今回の森先生のご講演で、改めて高齢者にとって有効な運動であることが確認でき、参加してよかったです。ただもう少し時間をかけてお話しを聴ければと思いました。
来年の北海道作業療法学会の市民公開講座のテーマも、とても興味深く、オンライン配信なら参加したいですが、できれば次回のこの研究会で、また森先生に講演いただきたく思います。